肩痛のいろいろなパターン ~上腕二頭筋腱炎~
いろいろな肩痛のパターンをより詳しく書いていけたらと思います。
そんな今回は【上腕二頭筋腱炎】について‼
上腕二頭筋腱炎
初めに
上腕二頭筋、簡単に説明すると力こぶの筋肉です。肘を曲げたりすることに大きな力を発揮します。
二頭筋というだけあって長頭と短頭があり、今回は特に長頭腱について書いていきます。
原因
長頭筋腱は肩甲骨(肩甲骨関節上結節)から起始し関節の中を通り外側に出てきます。その時に上腕骨の大結節、小結節の間(結節間溝)を通ります。この溝を通っているがためにそこで擦れ、繰り返しのストレスが加わり炎症を起こします。
ですので、野球・バレーなど身体に対して腕を後ろに動かすスポーツで、より起きやすいです。中高年の重いものをよく持つ人などでも起きやすいです。
症状
運動時痛が著明です。物を持つ・ズボンを上げる・手を後ろに引くなどで痛みが起きてきます。夜間痛といって夜にうずいて痛みが増す場合もあります。
結節間溝部に圧痛を認め、肩の前や後ろ、腕にかけて痛みを感じると訴えます。
この状態が続いていたり、加齢による変性が起きている場合により負荷がかかると腱断裂を起こす可能性もあります。その時は力こぶが肘側に垂れていますので容易にわかります。
検査
- ヤーガソンテスト・・・肘を90度に曲げ、手の平を下に向けます。そこから手の平を上に向けるように力を入れるのですが、誰かに上に向かないように押さえてもらいます。その時に結節間溝部に痛みが起きたら陽性です。
- スピードテスト・・・手の平を上に向けた状態で肩を90度まで上げます。その状態で誰かに上から軽く負荷をかけてもらいます。その時に結節間溝部に痛みが出れば陽性です。
治療法
まず第一に安静です。痛みの出る動作はなるべく行わないようにします。消炎鎮痛を目的に湿布、痛み止めなどの薬物療法を行います。鍼灸治療を用いる場合もあります。
そして炎症が治まってきたら、神経筋の促通を促したり、上腕二頭筋腱に負担のかからないような身体の使い方の運動を行います。
予防法
上腕二頭筋腱炎は繰り返しのストレスにより起きてきますので、負担をため過ぎない、無理な動き運動は行わないなどが重要になってきます。
あとは身体の使い方です。腕に頼った使い方では負担がかかりすぎるので、肩甲骨や胸郭、体幹を上手に使えるようにしましょう。
最後に
ぶつけたなどで急に起きるものではないので、日頃から腕をよく使う人は注意が必要です。
しかし、痛みが起きるまではそこまで酷使していると思っていない人もいます。ですので、いつもと違うなどの違和感を感じたら無理をしないでおきましょう。
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