スマホやパソコンを使っているときに指や手首に痛みを感じませんか？それは使いすぎによる腱鞘炎かもしれませんよ！！

ドケルバン病の症状、治療法など

腱鞘炎（ドケルバン病）

初めに

最近、パソコンやスマホを1日全くしないという方はほとんどいないのではないでしょうか？

手や指を酷使する環境が出来上がっている現代、そんな使いすぎによって指や手首に痛み、だるさを感じている方、それは【腱鞘炎】かもしれませんよ！

腱鞘炎のお話しの前にまずは腱と腱鞘についてです。

手の甲などで浮いて見えるスジが腱です。腱はその周囲を滑膜性腱鞘とよばれる柔らかい袋状の膜で覆われています。つまりは、トンネルの中を電車が通過するように腱も腱鞘の中を通過しています。

なぜ腱と腱鞘に痛みが起きるのか、次から見ていきましょう。

 

 

原因

手や指を動かすときには腱が腱鞘の中を滑るように動いています。しかし、手や指を使いすぎることにより過剰に腱と腱鞘が擦れてしまうと、そこで炎症が起きてきます。これが腱鞘炎です。

その他にホルモンの関係もあります。ですので産後や閉経後の女性の方は他の方よりも腱鞘炎になりやすいです。

リウマチや細菌感染によっても痛みが起きてきますので、見極めが大事です。

 

特に今回は親指側の手首に起きる腱鞘炎【ドケルバン病】です。

肘から始まる短母指伸筋と長母指外転筋の腱に炎症が起き腱鞘の狭窄が起きている状態です。

 

 

症状

親指の甲側の付け根から手首にかけて安静時痛、運動時痛、腫れ、圧痛が起きてきます。

特に親指を動かすときに痛みが増強します。

 

 

検査

【アイヒホッフテスト】

1. 親指を中に入れ込んだ状態で握りこぶしを作ります。
2. 親指側を上にした状態で腕を伸ばします。
3. そのまま小指側に手首を曲げていきます。
4. その時に親指側の手首に痛みが出てきたら陽性です。

 

 

治療法

炎症がひどく痛みが強い場合は、安静と冷却が重要です。特に親指の酷使により起きますので、親指をよく使う動きを避けます。

それ以外の場合、手を使わないということは難しいので、痛みが起きない範囲で使うように心がけつつしっかりと温めます。消炎鎮痛薬、鍼灸、マッサージ、テーピング補助などによる保存療法をまず行います。

保存療法で改善されない場合や何度も繰り返す場合、手術を行います。

 

 

予防法

手や指に負担をかけないことが大切です。日常生活の中からいろいろと注意していきましょう。

まず、長時間パソコンやスマホを使うような場合はこまめに休憩をとりましょう。その時に腕の筋肉をマッサージしてあげるとなお良いです。

そして、肩や背中の負担、動きの悪さにより手や指にかかる負担も増大しますので肩を動かしましょう。特に肩甲骨を意識して動かすことが重要です。

後は、しっかりと温めて安静が重要になってきます。

 

 

最後に

以前までは女性の方が多いと思っていた腱鞘炎ですが、デスクワークによる手や指の酷使にあわせて携帯スマホによる酷使によって、性別関係なく増えてきている気がします。

年齢差も少なくなり誰に出てきてもおかしくありませんので、日々のケアが大切になってきています。不調をすでに感じている方はもちろんのこと、自分は大丈夫だろうと高を括らず日々の生活を見直してください。

 

 

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